少年時代から何をしても気持ちが入らず、学業、運動、文化活動すべて中途半端だったジイ少年は
高校生活においても、クラスにもはやいるのかいないのかわからないほど空気的な存在となっていた。
部活動は顧問がおらず、適当でOKという同級生の誘いを受けバドミントン部に所属するも、
走り高跳びのマットを用いたプロレスに明け暮れる日々。。。
そんなジイ少年にも、思春期はやってくる。徐々に色気づいてきてファッションにも気を遣いだした高校3年のある日
同級生から一緒にバンドをやろうと誘われ、女子にもてるために音楽に携わることとなる。
当初ジイ少年は、カラオケがそこそこ上手かったこともあり、ボーカルとして参加希望を出す(楽器何もできない)も
ジャンケンで負けたことで、誰もやりたがらなかったドラムに決定。一から勉強のスタートを踏み出す。
以後、授業中もリズム練習に明け暮れ、それなりのビートは刻めるようになり、スタジオで合わせる程度までに成長する。
ライブ活動を始めたのは18歳。すべり止めの大学すらすべり止まらなかったジイ青年は、これからはパソコンの時代だとイキがり
某コンピュータ学校に進学。そこで同じ学科の友人達とハードロックバンドを結成し、8年ほど精力的に活動するも
社会人ともなると、大人の事情が増えてきて無期限活動休止。ジイ(もう青年じゃない)は一人メンバー募集サイトを閲覧する日々。。。
その後、たまたまSNSで声を掛けてきてくれたα-sense'sの前身バンドに加入。のちにメンバーチェンジの後、α-sense'sを結成。
幾度のボーカル脱退を乗り越え、シングル3枚、配信音源をいくつかリリース、主催イベント等も行い、10年の時が過ぎる。。。
気付けばもう38歳。ジイは、あることに気付く。。。
「俺、ボーカルやって前でてキャーキャー言われたかったのに、一回もやってないじゃん!!!」
音楽活動20年目の夏、takayuki、しぶべす、どらの最狂メンバーを迎え、ジイサンズ始動。。。
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